【W3 Total Cache】ブラウザキャッシュのメディアファイルとその他のファイルの設定
2017/04/13
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュでは、画像や動画、音声ファイルといったメディアファイルや、HTML,CSS,JSやXMLファイル以外のファイルに対してブラウザキャッシュを設定する事が出来ます。
ブラウザキャッシュは一度アクセスした事のあるページのあらゆるファイルをキャッシュし、再度アクセスした際にサーバと通信せずともキャッシュしておいたファイルを読み込むことでブログページの高速な閲覧を可能にするので、メディアファイルや、その他のファイルについてもキャッシュを設定する必要があります。
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュのメディアファイルとその他のファイルの設定について簡単でわかりやすく詳しく紹介しているのでチェックしていってくださいね。
目次
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュにおけるメディアファイルとその他のファイルの設定とは
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュにおけるメディアファイルとその他のファイルの設定では、ブログのメディアファイルととHTML,CSS,JS,XML,メディア以外のファイルに対してブラウザのキャッシュを促すかどうかを設定する事が出来ます。
メディアファイルとその他のファイルの設定では次のような設定を行う事が出来ます。
- メディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付けるか
- メディアファイルやその他のファイルに対して有効期限を付けるか
- メディアファイルやその他のファイルの有効期限の時間
- メディアファイルやその他のファイルにキャッシュ制御情報を付けるかどうか
- キャッシュ制御情報の条件(ポリシー)
- エンティティータグを設定するかどうか
- ヘッダーにW3 Total Cacheのヘッダーを付けるかどうか
- HTTPのgzip圧縮を有効にするか
- 設定変更前のキャッシュを無効化する
- クッキーを保存しない
メディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付けるか
メディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付けるかどうかでは、メディアファイルやその他のファイルが最後に更新された時間をタイムスタンプとして保持する事で、ブラウザがキャッシュしたHTMLやXMLファイルの情報が最新情報か古い情報かを判断する事が出来るようになります。
メディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付けるかどうかは、「Set Last-Modified header」にチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
画像の例ではメディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付ける設定になっています。
メディアファイルやその他のファイルに対して有効期限を付けるか
メディアファイルやその他のファイルに対して有効期限を付けるかどうかでは、HTTPレスポンスヘッダーにキャッシュの有効期限をタイムスタンプ形式で保持する事で、キャッシュの有効期限切れをブラウザが判断できるようにするものです。
ブラウザキャッシュに有効期限を付けるかどうかは「Set expires header」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
画像の例ではブラウザのキャッシュファイルに有効期限を付ける設定になっています。
メディアファイルやその他のファイルの有効期限の時間
メディアファイルやその他のファイルの有効期限の時間の設定では、HTMLとXMLファイルに対して有効期限を付けた場合に、何秒間メディアファイルとその他のファイルを有効な時間として保持するか指定する事が出来ます。
メディアファイルやその他のファイルの有効期限の時間は「Expires header lifetime」のテキストボックスに秒単位で入力する事が出来ます。
デフォルトの設定では「31536000秒(1年間)」の設定になっています。
画像の例ではメディアファイルとその他のファイルの有効期限の時間はデフォルトのままとしています。
メディアファイルやその他のファイルにキャッシュ制御情報を付けるかどうか
メディアファイルやその他のファイルにキャッシュ制御情報を付けるかどうかでは、「ブラウザキャッシュに有効期限」よりもより詳細な形でブラウザにキャッシュファイルを作成するよう促す事が出来ます。
ヘッダーのキャッシュ制御情報は「Cache-Control」と呼ばれ、例えば300秒はブラウザにキャッシュをするように促す事が出来ます。
もしブラウザのキャッシュの有効期限が設定されていた場合は、Cache-Controlの方がブラウザのキャッシュとして優先されます。
ヘッダーにメディアファイルやその他のファイルのキャッシュ情報を付けるかどうかは「Set cache control header」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
画像の例では、ヘッダーにキャッシュ制御情報を付ける設定になっています。
キャッシュ制御情報の条件(ポリシー)
キャッシュ制御情報の条件(ポリシー)では、「メディアファイルやその他のファイルにキャッシュ制御情報を付ける」設定にした場合に、具体的にどのような条件でキャッシュ情報の制御を行うのかを指定する事が出来ます。
キャッシュ制御情報の条件は「Cache Control policy」のリストボックスで指定する事が出来、HTTPレスポンスヘッダーに準拠するキャッシュコントロール条件について記述する事が出来ます。
条件となるリストには次のような制御条件が記載されています。
- cache(“public”)
- cache with max-age(“public,max-age=EXPIRES_SECONDS”)
- cache with validation(“public,must-revalidate,proxy-revalidate”)
- cache with max-age and validation(“max-age=EXPIRES_SECONDS,public,must-revalidate,proxy-revalidate”)
- cache without proxy(“private,must-revalidate”)
- no-cache(“max-age=0,private,no-store,nocache,moust-revalidate”)
画像の例ではデフォルトで設定されている「cache with max-age(“public,max-age=EXPIRES_SECONDS”)」(ブラウザの有効期限と一緒)を指定しています。
エンティティータグを設定するかどうか
エンティティータグを設定するかどうかでは、メディアファイルやその他のファイルが最新の情報かどうかを識別子であらわすEtagをHTTPレスポンスヘッダーに追加するかどうかを設定することが出来ます。
EtagはURL上に存在するコンテンツ等のオブジェクトが更新されない限り同じ識別子を使い、オブジェクトが更新された場合は新しい値となります。
これにより、ブラウザは自分が持っているキャッシュが最新か古いかを判断する事が出来るようになります。
エンティティータグを設定するかどうかは「Set entity tag (eTag)」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
画像の例ではエンティティータグをHTTPレスポンスヘッダーに記述する設定になっています。
ヘッダーにW3 Total Cacheのヘッダーを付けるかどうか
詳細は不明ですが、ヘッダー情報にW3 Total Cacheによって作成されるファイルをヘッダー情報として追加する設定の様です。
最適化されたファイルを特定する為に追加される情報なので、現状ではW3 Total Cacheのヘッダーを追加するようにしておいた方が良いのかもしれません。
ヘッダーにW3 Total Cacheのヘッダーを付けるかどうかでは「Set W3 Total Cache header」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
画像の例ではヘッダーにW3 Total Cacheのヘッダーを付ける設定になっています。
HTTPのgzip圧縮を有効にするか
HTTPのgzip圧縮を有効にするかでは、通信に用いられるテキストベースの情報をgzip形式で圧縮して通信に用いるかどうかを設定する事が出来ます。
メディアファイルやその他のファイルをgzipで圧縮する事によって全体のファイル容量が抑えられるため、通信の高速化を実現してくれます。
HTTPのgzip圧縮を有効化するかどうかは「Enable HTTP (gzip) compression」のチェックボックスにチェックをすると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
画像の例ではHTTPのgzip圧縮を有効にする設定になっています。
設定変更前のキャッシュを無効化する
設定変更前のキャッシュを無効化する設定では、W3 Total Cacheの設定を変更する前に取られたキャッシュを、設定変更後には使用しないように設定する事が出来ます。
設定変更前のキャッシュは有効期限や古い情報等が含まれており、これが有効化された状態だと設定を変更した後のキャッシュが正常にブラウザなどに認識されなくなってしまうので、設定変更前のブラウザのキャッシュは利用しないように設定する事が出来ます。
設定変更前のキャッシュを無効化する設定は「Prevent caching of objects after settings change」のチェックボックスにチェックを入れると設定前のキャッシュが無効化され、チェックを外すと設定前のキャッシュファイルも有効化されるようになります。
画像の例では設定変更前のキャッシュは無効化するよう設定しています。
クッキーを保存しない
クッキーを保存しない設定では、Webサイトにアクセスした際にアクセスしてきたクライアントに対して配布するクッキーファイルを保存しない設定にするようブラウザに指示することが出来ます。
クッキーを保存しない設定を有効化する事で「Set-Cookie」の記述がHTTPヘッダー内から削除されるようになります。
クッキーを保存しない設定は「Don’t set cookies for static files」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
画像の例ではクッキーを保存しない設定になっています。
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュのメディアファイルとその他のファイルの設定を読むうえで知っておきたい知識
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュのメディアファイルとその他のファイルの設定を読む上で知っておきたい事について紹介します。
何かに困った時に他の方法を思いついたり、用語がわからなくて読みづらいと感じた場合は、これから紹介する事を参考にしてみてください。
W3 Total Cacheについて
W3 Total CacheはWordpressのプラグインで、コンテンツのキャッシュを作ってくれるプラグインです。
W3 Total Cacheは英語での表記ですが、キャッシュ系の細かな設定を行う事が出来るため、非常に便利なプラグインの一つなのです。
W3 TotalCacheには有償版と無償版がありますが、無償版でも十分に使えます。
W3 Total CacheはWordpressのプラグインなので、新規のプラグイン追加の手順でWordpressにインストールすることが出来ます。
インストールした後はプラグインの有効化をする事を忘れないようにしましょう。
W3 Total Cacheのインストールは次の手順が主流です。
- Wordpressのプラグインの「プラグインを追加」の画面で「W3 Total Cache」と検索する
- 検索で表示された「W3 Total Cache」を「いますぐインストール」ボタンを押してインストール
W3 Total Cacheはブログ高速化の上で必要なサーバ側、ブラウザ側のキャッシュに関する設定を行う事が出来ます。
サーバー側ではアクセスがあった際にページを表示する上で必要なページやデータベースの検索結果、ページを構成するオブジェクトなどを作成する事でいちから記事を作成するのではなく、あらかじめ用意しておいた部品(キャッシュ)を利用する事でブログの表示速度を向上させます。
ブラウザ側での設定ではブログに訪問したブラウザに対してHTMLやCSS、JSファイル等をキャッシュして保持するよう促し、再訪問の際にキャッシュを利用する事でページ閲覧時の高速化を測る事が出来ます。また、ブラウザ側でキャッシュしたファイルをユーザーが閲覧する事でWordpressのサーバー側では負荷が軽減される事でもブログの表示速度を向上させる効果があります。
サーバやブラウザだけでなくCDNに関する設定を行う事が出来、W3 Total CacheをCDNと連携して色々なファイルを連携する事で、場所的に閲覧ユーザーから近いサーバーからコンテンツを提供する事でブログの表示速度を向上させる設定もあります。
W3 Total Cacheで設定できる項目は次の通りです。
- 全体設定
- ページキャッシュの設定
- ソースの最適化設定
- データベースキャッシュの設定
- オブジェクトキャッシュの設定
- ブラウザーキャッシュの設定
- ユーザーエージェントグループの設定
- リファラーグループの設定
- CDNの設定
- モニタリング設定
- その他の設定
W3 Total Cache等のキャッシュプラグインを導入し、利用すると、動的コンテンツを配信するサイトやブログなどではキャッシュの制御が適正に行われていないと古い情報が画面上に残ってしまったり、JavaScriptが動作しなくなってしまったりなどの不具合を起こす事があります。
多くはツールによって起こる不具合ではなく、ブログ運営のスタイルに合っていない設定であったり、キャッシュファイルの削除期限であったり、キャッシュファイルの参照グループの設定が行えていなかったりする事が原因でブログで不具合を起こす事が多いです。
W3 Total Cacheでブログ上でよく起こる不具合としては次のようなものがあります。
- レスポンシブデザインでモバイルとパソコンで同じ広告位置表示になってしまう
キャッシュを使ってブログを高速化するW3 Total Cacheについては「【W3 Total Cache】W3 Total Cacheの設定方法と使い方」で簡単でわかりやすく詳しく紹介しているのでチェックしていってくださいね。
W3 Total Cacheの設定と使い方について
W3 Total Cacheはブログ高速化の上で必要なサーバ側、ブラウザ側のキャッシュに関する設定を行う事が出来ます。
サーバー側ではアクセスがあった際にページを表示する上で必要なページやデータベースの検索結果、ページを構成するオブジェクトなどを作成する事でいちから記事を作成するのではなく、あらかじめ用意しておいた部品(キャッシュ)を利用する事でブログの表示速度を向上させます。
ブラウザ側での設定ではブログに訪問したブラウザに対してHTMLやCSS、JSファイル等をキャッシュして保持するよう促し、再訪問の際にキャッシュを利用する事でページ閲覧時の高速化を測る事が出来ます。また、ブラウザ側でキャッシュしたファイルをユーザーが閲覧する事でWordpressのサーバー側では負荷が軽減される事でもブログの表示速度を向上させる効果があります。
サーバやブラウザだけでなくCDNに関する設定を行う事が出来、W3 Total CacheをCDNと連携して色々なファイルを連携する事で、場所的に閲覧ユーザーから近いサーバーからコンテンツを提供する事でブログの表示速度を向上させる設定もあります。
W3 Total Cacheで設定できる項目は次の通りです。
- 全体設定
- ページキャッシュの設定
- ソースの最適化設定
- データベースキャッシュの設定
- オブジェクトキャッシュの設定
- ブラウザーキャッシュの設定
- ユーザーエージェントグループの設定
- リファラーグループの設定
- CDNの設定
- モニタリング設定
- その他の設定
全体設定は、W3 Total Cache全体に関する設定を行う項目です。
Wordpressの管理画面の「Performance」→「General Settings」と進んだ先が全体設定を行うページです。
設定が終わったら必ず「Save all Settings」ボタンを押して設定を保存しましょう。
W3 Total Cacheの全体設定として行う事が出来る事は次の通りです。
- 開発者の推奨設定を使用するかどうか
- ページキャッシュを行うかどうか
- ページキャッシュするサーバーを選択する
- ソースの最適化設定を行うかどうか
- ソースの最適化の全体設定
- データベースキャッシュを行うかどうか
- データベースキャッシュの保存先
- オブジェクトキャッシュを行うかどうか
- オブジェクトキャッシュの保存先
- ブラウザーキャッシュを行うかどうか
- CDNを使うかどうか
- 利用しているCDNの選択
- リバースプロキシを使用するかどうか
- バニッシュサーバーの設定
- モニタリングを利用するかどうか
- モニタリングAPIの設定
- ライセンスキーの設定
- その他の設定
ページキャッシュの設定(Page Cache)は、W3 Total Cacheのページキャッシュに関する詳細設定を行います。
Wordpressの管理画面の「Performance」→「Page Cache」と進んだ先がページキャッシュの設定を行うページです。
W3tcでページキャッシュとして設定できる項目としては次の通りです。
- ページキャッシュの全体設定(General)
- ページキャッシュの自動生成に関する設定(Cache Preload)
- ページキャッシュ更新の契機に関する設定(Purge Policy: Page Cache)
- 高度な設定(Advanced)
データベースキャッシュの設定(Database Cache)は、W3 Total Cacheのデータベースキャッシュに関する詳細設定を行います。
Wordpressの管理画面の「Performance」→「Database Cache」と進んだ先がページキャッシュの設定を行うページです。
設定が終わったら必ず「Save all Settings」ボタンを押して設定を保存しましょう。
W3tcでページキャッシュとして設定できる項目としては次の通りです。
- 全体設定
- 高度な設定
オブジェクトキャッシュの設定(Object Cache)は、W3 Total Cacheのオブジェクトキャッシュに関する詳細設定を行います。
オブジェクトキャッシュの設定は、W3tc上ではそもそも高度な設定として扱われています。
Wordpressの管理画面の「Performance」→「Object Cache」と進んだ先がページキャッシュの設定を行うページです。
設定が終わったら必ず「Save all Settings」ボタンを押して設定を保存しましょう。
W3tcでオブジェクトキャッシュとして設定できる高度な設定項目は次の通りです。
- キャッシュオブジェクトのデフォルトの有効期間
- ガベージコレクションのインターバル時間
- グローバルグループの設定
- 非永続グループの設定
ブラウザーキャッシュの設定(Browser Cache)では、W3 Total Cacheのブラウザーキャッシュに関する詳細設定を行います。
Wordpressの管理画面の「Performance」→「Browser Cache」と進んだ先がブラウザーキャッシュの設定を行うページです。
設定が終わったら必ず「Save all Settings」ボタンを押して設定を保存しましょう。
W3tcでブラウザーキャッシュとして設定できる項目としては次の通りです。
- 全体設定
- CSSとJSに関する設定
- HTMLとXMLに関する設定
- メディアやその他のファイルに関する設定
ユーザーエージェントグループの設定では、WWW(ワールドワイドウェブ)から情報を取得するHTTPユーザーエージェントのグループを作成する事が出来ます。
ユーザーエージェントグループとしてまとめられたエージェントからアクセスがあった場合、W3 Total Cacheはグループごとのキャッシュを作成し、グループ内の同じユーザーエージェント、もしくは別のユーザーエージェントからアクセスがあった場合にキャッシュファイルをグループ内で利用できるようにします。
ユーザーエージェントグループの設定は「Performance」->「User Agent Groups」で設定画面を開く事が出来ます。
ユーザエージェントグループの設定では次の設定を行う事が出来ます。
- ユーザエージェントグループの有効化
- ユーザーエージェントグループを利用するテーマ
- ユーザーエージェントグループに含まれるエージェントでアクセスがあった場合のエージェントリダイレクトの設定
- グループを構成するエージェントの設定
リファラーグループの設定では、ブログの照会人・照会元であるリファラーのグループを作成する事が出来ます。
リファラーグループとしてまとめられたリファラーからアクセスがあった場合、W3 Total Cacheはグループごとのキャッシュを作成し、同じリファラーや、同じグループ内の別のリファラーからアクセスがあった場合にキャッシュファイルをグループ内で利用できるようにします。
リファラーグループの設定は「Performance」->「Referrer Groups」で設定画面を開く事が出来ます。
リファラーグループの設定では次の設定を行う事が出来ます。
- リファラーグループの有効化
- リファラーグループを利用するテーマ
- リファラーグループに含まれるリファラーでアクセスがあった場合のリファラーリダイレクトの設定
- グループを構成するリファラーの設定
モニタリングの設定は、W3 Total Cacheで推奨されているモニタリングツールである「New Relic」についての設定を行う事が出来ます。
New Relicによるモニタリングの設定については、申し訳ありませんが当ブログでは取り扱いませんのでご了承ください。
その他の設定では、W3 Total Cache上で利用する事が出来る各種オプションの設定を行う事が出来ます。
各種オプションは有効化する事によってW3 Total Cache上で利用する事が出来ます。
その他の設定でW3 Total Cacheとして利用する事が出来るオプションは次の通りです。
- CloudFlare
- FeedBurner
W3 Total Cacheの設定方法と使い方については「【W3 Total Cache】W3 Total Cacheの設定方法と使い方」で簡単でわかりやすく詳しく紹介しているのでチェックしていってくださいね。
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュの設定について
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュにおけるメディアファイルとその他のファイルの設定では、ブログのメディアファイルととHTML,CSS,JS,XML,メディア以外のファイルに対してブラウザのキャッシュを促すかどうかを設定する事が出来ます。
メディアファイルとその他のファイルの設定では次のような設定を行う事が出来ます。
- メディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付けるか
- メディアファイルやその他のファイルに対して有効期限を付けるか
- メディアファイルやその他のファイルの有効期限の時間
- メディアファイルやその他のファイルにキャッシュ制御情報を付けるかどうか
- キャッシュ制御情報の条件(ポリシー)
- エンティティータグを設定するかどうか
- ヘッダーにW3 Total Cacheのヘッダーを付けるかどうか
- HTTPのgzip圧縮を有効にするか
- 設定変更前のキャッシュを無効化する
- クッキーを保存しない
メディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付けるかどうかでは、メディアファイルやその他のファイルが最後に更新された時間をタイムスタンプとして保持する事で、ブラウザがキャッシュしたHTMLやXMLファイルの情報が最新情報か古い情報かを判断する事が出来るようになります。
メディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付けるかどうかは、「Set Last-Modified header」にチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
メディアファイルやその他のファイルに対して有効期限を付けるかどうかでは、HTTPレスポンスヘッダーにキャッシュの有効期限をタイムスタンプ形式で保持する事で、キャッシュの有効期限切れをブラウザが判断できるようにするものです。
ブラウザキャッシュに有効期限を付けるかどうかは「Set expires header」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
メディアファイルやその他のファイルの有効期限の時間の設定では、HTMLとXMLファイルに対して有効期限を付けた場合に、何秒間メディアファイルとその他のファイルを有効な時間として保持するか指定する事が出来ます。
メディアファイルやその他のファイルの有効期限の時間は「Expires header lifetime」のテキストボックスに秒単位で入力する事が出来ます。
デフォルトの設定では「31536000秒(1年間)」の設定になっています。
メディアファイルやその他のファイルにキャッシュ制御情報を付けるかどうかでは、「ブラウザキャッシュに有効期限」よりもより詳細な形でブラウザにキャッシュファイルを作成するよう促す事が出来ます。
ヘッダーのキャッシュ制御情報は「Cache-Control」と呼ばれ、例えば300秒はブラウザにキャッシュをするように促す事が出来ます。
もしブラウザのキャッシュの有効期限が設定されていた場合は、Cache-Controlの方がブラウザのキャッシュとして優先されます。
ヘッダーにメディアファイルやその他のファイルのキャッシュ情報を付けるかどうかは「Set cache control header」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
キャッシュ制御情報の条件(ポリシー)では、「メディアファイルやその他のファイルにキャッシュ制御情報を付ける」設定にした場合に、具体的にどのような条件でキャッシュ情報の制御を行うのかを指定する事が出来ます。
キャッシュ制御情報の条件は「Cache Control policy」のリストボックスで指定する事が出来、HTTPレスポンスヘッダーに準拠するキャッシュコントロール条件について記述する事が出来ます。
条件となるリストには次のような制御条件が記載されています。
- cache(“public”)
- cache with max-age(“public,max-age=EXPIRES_SECONDS”)
- cache with validation(“public,must-revalidate,proxy-revalidate”)
- cache with max-age and validation(“max-age=EXPIRES_SECONDS,public,must-revalidate,proxy-revalidate”)
- cache without proxy(“private,must-revalidate”)
- no-cache(“max-age=0,private,no-store,nocache,moust-revalidate”)
エンティティータグを設定するかどうかでは、メディアファイルやその他のファイルが最新の情報かどうかを識別子であらわすEtagをHTTPレスポンスヘッダーに追加するかどうかを設定することが出来ます。
EtagはURL上に存在するコンテンツ等のオブジェクトが更新されない限り同じ識別子を使い、オブジェクトが更新された場合は新しい値となります。
これにより、ブラウザは自分が持っているキャッシュが最新か古いかを判断する事が出来るようになります。
エンティティータグを設定するかどうかは「Set entity tag (eTag)」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
詳細は不明ですが、ヘッダー情報にW3 Total Cacheによって作成されるファイルをヘッダー情報として追加する設定の様です。
最適化されたファイルを特定する為に追加される情報なので、現状ではW3 Total Cacheのヘッダーを追加するようにしておいた方が良いのかもしれません。
ヘッダーにW3 Total Cacheのヘッダーを付けるかどうかでは「Set W3 Total Cache header」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
HTTPのgzip圧縮を有効にするかでは、通信に用いられるテキストベースの情報をgzip形式で圧縮して通信に用いるかどうかを設定する事が出来ます。
メディアファイルやその他のファイルをgzipで圧縮する事によって全体のファイル容量が抑えられるため、通信の高速化を実現してくれます。
HTTPのgzip圧縮を有効化するかどうかは「Enable HTTP (gzip) compression」のチェックボックスにチェックをすると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
設定変更前のキャッシュを無効化する設定では、W3 Total Cacheの設定を変更する前に取られたキャッシュを、設定変更後には使用しないように設定する事が出来ます。
設定変更前のキャッシュは有効期限や古い情報等が含まれており、これが有効化された状態だと設定を変更した後のキャッシュが正常にブラウザなどに認識されなくなってしまうので、設定変更前のブラウザのキャッシュは利用しないように設定する事が出来ます。
設定変更前のキャッシュを無効化する設定は「Prevent caching of objects after settings change」のチェックボックスにチェックを入れると設定前のキャッシュが無効化され、チェックを外すと設定前のキャッシュファイルも有効化されるようになります。
クッキーを保存しない設定では、Webサイトにアクセスした際にアクセスしてきたクライアントに対して配布するクッキーファイルを保存しない設定にするようブラウザに指示することが出来ます。
クッキーを保存しない設定を有効化する事で「Set-Cookie」の記述がHTTPヘッダー内から削除されるようになります。
クッキーを保存しない設定は「Don’t set cookies for static files」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュのメディアファイルとその他のファイルの設定については「【W3 Total Cache】ブラウザキャッシュのメディアファイルとその他のファイルの設定」で簡単でわかりやすく詳しく紹介しているのでチェックしていってくださいね。
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュのメディアファイルとその他のファイルの設定 あとがき
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュ(Browser Cache)のブラウザキャッシュのメディアファイルとその他のファイルの設定について紹介しました。
メディアファイルやその他のファイルというのも、ブログのページを彩るコンテンツの一つの為、コンテンツの一部でパフォーマンスを落としているのであれば勿体の無い事ですよね。
メディアファイルやその他のファイルについても、ブラウザでキャッシュし、再アクセスした際に利用する事が出来るのでよりブログパフォーマンスを向上させたいと思うのであれば必須の設定とも言えますね。
特にブログと言えば、画像ファイルを沢山使う事もあるので、画像ファイルを使っているブログについては効果が高いと言えると思います。
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュのメディアファイルとその他のファイルの設定を使って、ブログをブラウザ上で高速表示させてくださいね。
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュのメディアファイルとその他のファイルの設定 まとめ
W3 Total Cacheのブラウザキャッシュにおけるメディアファイルとその他のファイルの設定では、ブログのメディアファイルととHTML,CSS,JS,XML,メディア以外のファイルに対してブラウザのキャッシュを促すかどうかを設定する事が出来ます。
メディアファイルとその他のファイルの設定では次のような設定を行う事が出来ます。
- メディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付けるか
- メディアファイルやその他のファイルに対して有効期限を付けるか
- メディアファイルやその他のファイルの有効期限の時間
- メディアファイルやその他のファイルにキャッシュ制御情報を付けるかどうか
- キャッシュ制御情報の条件(ポリシー)
- エンティティータグを設定するかどうか
- ヘッダーにW3 Total Cacheのヘッダーを付けるかどうか
- HTTPのgzip圧縮を有効にするか
- 設定変更前のキャッシュを無効化する
- クッキーを保存しない
メディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付けるかどうかでは、メディアファイルやその他のファイルが最後に更新された時間をタイムスタンプとして保持する事で、ブラウザがキャッシュしたHTMLやXMLファイルの情報が最新情報か古い情報かを判断する事が出来るようになります。
メディアファイルやその他のファイルに最終更新情報を付けるかどうかは、「Set Last-Modified header」にチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
メディアファイルやその他のファイルに対して有効期限を付けるかどうかでは、HTTPレスポンスヘッダーにキャッシュの有効期限をタイムスタンプ形式で保持する事で、キャッシュの有効期限切れをブラウザが判断できるようにするものです。
ブラウザキャッシュに有効期限を付けるかどうかは「Set expires header」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
メディアファイルやその他のファイルの有効期限の時間の設定では、HTMLとXMLファイルに対して有効期限を付けた場合に、何秒間メディアファイルとその他のファイルを有効な時間として保持するか指定する事が出来ます。
メディアファイルやその他のファイルの有効期限の時間は「Expires header lifetime」のテキストボックスに秒単位で入力する事が出来ます。
デフォルトの設定では「31536000秒(1年間)」の設定になっています。
メディアファイルやその他のファイルにキャッシュ制御情報を付けるかどうかでは、「ブラウザキャッシュに有効期限」よりもより詳細な形でブラウザにキャッシュファイルを作成するよう促す事が出来ます。
ヘッダーのキャッシュ制御情報は「Cache-Control」と呼ばれ、例えば300秒はブラウザにキャッシュをするように促す事が出来ます。
もしブラウザのキャッシュの有効期限が設定されていた場合は、Cache-Controlの方がブラウザのキャッシュとして優先されます。
ヘッダーにメディアファイルやその他のファイルのキャッシュ情報を付けるかどうかは「Set cache control header」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
キャッシュ制御情報の条件(ポリシー)では、「メディアファイルやその他のファイルにキャッシュ制御情報を付ける」設定にした場合に、具体的にどのような条件でキャッシュ情報の制御を行うのかを指定する事が出来ます。
キャッシュ制御情報の条件は「Cache Control policy」のリストボックスで指定する事が出来、HTTPレスポンスヘッダーに準拠するキャッシュコントロール条件について記述する事が出来ます。
条件となるリストには次のような制御条件が記載されています。
- cache(“public”)
- cache with max-age(“public,max-age=EXPIRES_SECONDS”)
- cache with validation(“public,must-revalidate,proxy-revalidate”)
- cache with max-age and validation(“max-age=EXPIRES_SECONDS,public,must-revalidate,proxy-revalidate”)
- cache without proxy(“private,must-revalidate”)
- no-cache(“max-age=0,private,no-store,nocache,moust-revalidate”)
エンティティータグを設定するかどうかでは、メディアファイルやその他のファイルが最新の情報かどうかを識別子であらわすEtagをHTTPレスポンスヘッダーに追加するかどうかを設定することが出来ます。
EtagはURL上に存在するコンテンツ等のオブジェクトが更新されない限り同じ識別子を使い、オブジェクトが更新された場合は新しい値となります。
これにより、ブラウザは自分が持っているキャッシュが最新か古いかを判断する事が出来るようになります。
エンティティータグを設定するかどうかは「Set entity tag (eTag)」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
詳細は不明ですが、ヘッダー情報にW3 Total Cacheによって作成されるファイルをヘッダー情報として追加する設定の様です。
最適化されたファイルを特定する為に追加される情報なので、現状ではW3 Total Cacheのヘッダーを追加するようにしておいた方が良いのかもしれません。
ヘッダーにW3 Total Cacheのヘッダーを付けるかどうかでは「Set W3 Total Cache header」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
HTTPのgzip圧縮を有効にするかでは、通信に用いられるテキストベースの情報をgzip形式で圧縮して通信に用いるかどうかを設定する事が出来ます。
メディアファイルやその他のファイルをgzipで圧縮する事によって全体のファイル容量が抑えられるため、通信の高速化を実現してくれます。
HTTPのgzip圧縮を有効化するかどうかは「Enable HTTP (gzip) compression」のチェックボックスにチェックをすると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
設定変更前のキャッシュを無効化する設定では、W3 Total Cacheの設定を変更する前に取られたキャッシュを、設定変更後には使用しないように設定する事が出来ます。
設定変更前のキャッシュは有効期限や古い情報等が含まれており、これが有効化された状態だと設定を変更した後のキャッシュが正常にブラウザなどに認識されなくなってしまうので、設定変更前のブラウザのキャッシュは利用しないように設定する事が出来ます。
設定変更前のキャッシュを無効化する設定は「Prevent caching of objects after settings change」のチェックボックスにチェックを入れると設定前のキャッシュが無効化され、チェックを外すと設定前のキャッシュファイルも有効化されるようになります。
クッキーを保存しない設定では、Webサイトにアクセスした際にアクセスしてきたクライアントに対して配布するクッキーファイルを保存しない設定にするようブラウザに指示することが出来ます。
クッキーを保存しない設定を有効化する事で「Set-Cookie」の記述がHTTPヘッダー内から削除されるようになります。
クッキーを保存しない設定は「Don’t set cookies for static files」のチェックボックスにチェックを入れると有効化され、チェックを外すと無効化されます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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